あなたご自身は性教育を受けた記憶ありますか?
いつ?小学校で?男子と女子は分けられて、なぜか女子だけは視聴覚室へ。
男子はいったい何を聞いてきたんだろう?女子は何の話をされたの??女子たちが手に持っているものは何?
クラスに戻ってからもお互いに話をする事もなく、そっと自分だけの胸にしまいこむ話。先生に色々説明をされても、具体的に何がどうなるのか想像もできず、なんとなく耳で聞いてそうなのかーと思うくらい。実生活にはとうてい結びつかない。イメージがわかないし、自分ごとではない。そんな雲の上の出来事のようなふわっとモヤモヤした性教育を打破する「みんなで考える性教育」をフェム活躍研究所は開催します。
日本の小学校では4年生の保健体育の授業で、第二次性徴に伴う体の発達(思春期に起こる体つきの変化、変声、発毛、異性への関心も芽生えること、初経、精通の開始)についての教育が始まります。初経を迎える平均年齢は12歳(6年生)に備え、4年生からの性教育が始まりますが、現代で発育の良さが進み初経の低年齢化がみられ、学校で生理について学ぶ前に初経が来てしまう子どもたちもいたり、インターネットの普及や携帯電話携帯人口が増加するにあたり、低年齢でも性のコンテンツにふれる機会が多くなり、知識だけが先行してしまったり、ネット上で見たものを真に受けてしまうといった事が多々みられるようになりました。
実際に文部科学省の学習指導要領では、中学1年生になりやっと妊娠や出産が可能となる観点から、受精・妊娠を取り扱う教育を行い、中学3年生になり後天性免疫不全症候群(エイズ)及び性感染症にについて授業で取り扱うものとしています。しかし「性のはどめ規制」があり、妊娠の経緯や性交などについては教えられません。
日本の学校教育では、性教育の指導要領が存在するものの、具体的な教え方は学校や担任の先生に委ねられています。一部の男性は学校で生理についてまったく教えられていない場合があり、性に関する正確な知識が不足している実態が見受けられます。
だからといって親の口から自分のこどもに、性交の話やからだの発達を”正しく”教える機会、というのはなかなかなく、どう教えていいかわからないというのが正直なところ。
以前行った性教育イベントの参加者へのアンケート調査によると「学生時代に教えてもらった性教育を覚えていますか」には47%の方が覚えていないと回答。また「お子様に性教育やカラダの仕組みについて伝え方で困った事はありますか」については60%のもの方が困ったことがあると回答。
親が持つ現在の知識で子供にどのようにカラダ、生理のことについて話して良いか不安であるという声をいただきました。
2024年1月20日、「Smile Kids Fes – Health and Beauty₋みんなで考えよう!カラダのこと」では板橋区初となる生理体験学習を板橋区立第八小学校にて行いました。
132名の親子が一堂に会し、『カラダや命の大切さ』や『表現の楽しさ』を親子で共有することで、自分自身だけでなく、周りの人に対する思いやりを深める貴重な機会が生まれました。この学習会は、男性教師が授業中に突然生理になった児童への対応方法について自身の知識不足を実感し、児童が安心して過ごせる環境を整えるために立ち上がったものです。
この学習会では、子どもたちはじめ保護者も正しい知識を得ることの重要性を伝えました。親子でカラダについて考え、対話を促進するために、以下3つのプログラムを実施しました。
1)産婦人科医の高橋幸子先生から「カラダや命の大切さ」講演
生理学習会では、産婦人科医の高橋幸子先生に、「カラダや命の大切さ」について絵本や動画を使って詳しく解説して頂きました。
事前の保護者アンケートで「生理のことについて親子で話したことはありますか?」について63%<はい>と回答。しかし、その一方話す中での悩みが多く上げられました。そんな悩みの多くである「カラダの仕組みやデリケートゾーンのケア方法」「生理用品の使い方など」自己流で実施していた部分を幸子先生に答えていただき親子で楽しく学ぶ会となりました。体験学習後の保護者アンケートでは85.5%家族で話していきたいとの回答。
このような交流の場で、知識を得るだけでなく、質問や疑問を通じてより深い理解を得ることができ、親子の絆が一層深まりました。
2)表現の楽しさを体験できる特別なウォーキングレッスン
ベストオブミス神奈川グランプリの方々による“表現の楽しさ”を体験できる特別なプログラムを開催。このプログラムは、Ly:setと保護者様が子供たちの成長と表現力の重要性について熱く語り合いました。そこで、子供たちが自分の個性を発揮し、自分の意見や感情を健康的で肯定的な方法で表現できる場が必要だと考え開催が決定。
カラダにも心にも良い効果である「歩育」をテーマにウォーキングレッスンを実施。
イベント当日は、歩くことを通じて体力の向上だけでなく、表現力や自己表現のスキルも同時に育むことができ、子供たちは音楽に合わせて歩き、ポーズや表情を工夫することで、自分自身を新しい角度から見つめ直すことができました。
3)進化した生理用品使い方・商品の展示開催
女性の健康と快適な生活をサポートする生理アイテムが年々増加しています。しかし日本の紙ナプキン使用率は90%を超え、親が使っている生理用品をこどもも使う、「生理用品の遺伝」があり、なかなかあたらしい生理用品にふれる機会もありません。
2024年現在は生理用品も紙ナプキンの他に、タンポン、布ナプキン、月経カップ、月経ディスク、吸水ショーツなどさまざまな選択肢が増えてきました。ケア商品も研究開発が進み、生理中も快適にすごせ、日ごろからデリケートゾーンをケアする習慣を身につけられるようなものも数多く発売されています。
保護者様からは、「生理用品の正しい使い方がわからない」「商品を見てみたい!」というリクエストが寄せられました。それに応え、このイベントでは、進化した生理用品の特長や使い方の効果について詳細に説明しました。また、商品を手に取り、実際に触れながら質問や疑問を解消できる場を提供。
参加者の方々より専門のスタッフに直接質問いただき、「インターネットではわからない肌ざわりや素材がわかりよかった」「子どもと一緒に見ることができ生理のことを話すきっかけになった」と親子で生理のことを話す一歩となりました。
親子で楽しみながら使えるしみないデリケートゾーンソープ
「天然の竹」を使ったナプキン。やさしい肌触りで消臭性も高い。
今回北野小学校で行う性教育イベントも、前回同様、3年生から6年生を中心に、お互いのカラダについてしっっかり理解を深めるため、男女合同開催、保護者様の理解も深め、親子での会話の機会を増やしていただきたいのでご希望の保護者様にもご参加いただきます。
どのようにして自分たちが生まれてきたか(性交や人工的な妊娠)、生理・精通のしくみと意味、性別の多様性や、インターネットやSNSの使い方に至るまで、親子で性について考える機会にしていきたいと思っています。性について困った事は必ずと言っていいほど起こりますが、それが起きた時、どうすればいいのか、どこに相談すればいいのかも、知っておけば慌てる事もありません。
『セイ(性教育、精通、⽣理、性交)があるのは当たり前』のことで、それを正しく知ったうえで、自分の体も他⼈の体も⼤事なものであると知り、相手を認め尊重しお互いを思いやれる人間になれるような機会にできるよう開催いたしますので、ぜひご参加くださいね。
【イベント詳細】
日時: 2024年7月13日(土)
会場: 板橋区立北野小学校
内容: 「ぼくの、わたしの、セイ」みんなで考えよう!カラダのこと。
主催: 板橋区立北野小学校 PTA
講師:
‐高橋幸子先生(サッコ先生)
埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター/産婦人科医
思春期研究会西部支部会長
【賛同企業様】
putte(ピュッテ) おやこではじめるデリケートケアブランド
Angelite(アンジェライト) ブルーデイを快適に。機能性インナーショーツブランド
limerime(ライムライム) からだと環境に優しい竹素材のサニタリーブランド
【協力】
女性が生活しやすい世の中にするために安心・癒し・輝くことができる場を研究。女性活躍に取組む企業・団体様と多くの女性を繋ぎ、より安心して輝く場を提供しています。
今後のフェム活躍研究所における取り組み
フェム活躍研究所では今後も、正しいカラダの知識や悩みサポートする機会を提供してまいります。
参加者の皆様が楽しみながら貴重な知識を得ることができ、コミュニケーションが一層深まるようサポートできるよう努めます。また、今後も同様の取り組みを広げ、健康で安心して成長できる社会を築くための努力を続けていきます。
<取り組みに関するご質問やお問い合わせ>
株式会社レッカスグルーヴ
Ly:set 柳澤
s-yanagisawa@recus-groove.com
監修: Lyset Jensen