今回は山口県が世界に誇る橋、「錦帯橋」についてご紹介します。
錦帯橋は山口県岩国市の錦川にある木造のアーチ橋で、日本三名橋や日本三大奇橋に数えられており、名勝にも指定されています。
5蓮のアーチからなる錦帯橋は、全長193.3メートル、幅員5メートルで、主要構造部は継手や仕口といった組木の技術により、釘は1本も使わずに造られています。
石積の橋脚の上に5蓮のアーチ橋が組まれた構造で、世界的に見ても希な構造として知られています。
また、桜の名所としても有名で、日本さくら名所100選にも選ばれています。
錦帯橋は、1673年(延宝元年)に岩国三代藩主吉川広嘉により、岩国城と城下町をつなぐ橋として建造。
岩国城と城下町との間に橋が架けられたのは、錦帯橋が最初ではなく、初代岩国藩主吉川広家が岩国城を築城して以来、岩国城と城下町をつなぐ橋は数回架けられているが、錦川の洪水によりたびたび流失していた。
そのため、三代領主の広嘉は、洪水に耐えられる橋を造ることに着手。
実に14年の歳月を費やし、多くの試行錯誤の果てに錦帯橋が完成する。
完成翌年の1674年(延宝2年)、洪水により石の橋脚が壊れ、木橋も落ちてしまったため、同年に橋台の敷石を強化し再建した。
その後は定期的に架け替え工事が行われ、昭和まで250年以上流失することなく保たれた。
しかし、1950年(昭和25年)の台風で全て流失したため、現在の橋は1953(昭和28年)に建造当時のまま復元されたものである。
■錦帯橋入橋券(往復)
・大人(中学生以上):個人300円・団体250円
・小学生:個人150円・団体120円(幼児無料)
■セット券(錦帯橋入橋券、ロープウェー(往復)、岩国城)
・大人(中学生以上):個人1,110円→940円(団体750円)に割引
・小学生:個人520円→450円(団体350円)に割引
※団体は15名以上
■営業時間
8:00〜17:00(観光シーズン18:00まで、夏期19:00まで)
・料金所に人がいない時間は、夜間料金箱に料金を入れて入橋可能。夜間照明は22:00まで(24時間入橋可能ですが、22:00からは消灯)。
・岩国ICから車で約10分
・岩国駅からバスで約15分〜20分
・岩国錦帯橋空港からバスで約30分(錦帯橋行きのバスは10時45分、10時50分の2本のみのため、それ以外の時間の場合は岩国駅で路線バスに乗り換える必要あり)
観光名所とあって平日もそこそこの人がいます(土日は更に多い)が、先人たちの汗と涙、技術の結晶によって造られた錦帯橋は一見の価値があります。
山口県にお立ち寄りの際には是非お立ち寄りください!
「山口を、記録する。」山口オフィスのメンバーより毎週ブログを書いております。内容としては山口県オススメスポットの紹介や技術のアウトプットなどです。ぜひご覧ください。
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